西蔵編(13)ラサ(その6)セラ寺(後編)
ラサ(拉薩)滞在時、運良くお祭りを見ることが出来た。
以下、セラ寺(セラ・ゴンパ)(色拉寺)( Sera Monastery )のショト(ゥ)ン祭(雪頓節)のタンカ(チベット仏画)開帳について紹介したい。
ショト(ゥ)ン祭とはチベット語で「ヨーグルト祭り」という意味。「ショ」はヨーグルト、「トゥン」は宴・祭りの意。
「ヤルネ」という一定期間境内に閉じこもる修行の解禁日に、ヨーグルトを用意して僧侶を出迎えたのがショトン祭の起源と言われている。
ショトン祭はチベット最大の祭りで、チベット暦(陰暦)の6月30日にデプン寺(デプン・ゴンパ)(哲蚌寺)( Drepung Monastery )(ゲルク派(黄帽派)六大寺院、ラサ三大寺院の一つ)のタンカ開帳で幕を開け、約1週間祭りは続く。
※ゲルク派とは、チベット仏教の主要な四大宗派の一つ(他は、ニンマ派、カギュ派、サキャ派)。15世紀にツォンカパ(ジェ・リンポチェ)(1357~1419)によって開かれた学派で、戒律を重視している。戒律を守っていることを示す黄色い帽子を被っていた為、黄帽派と云われた。17世紀にチベット最大勢力となり、ダライ・ラマやパンチェン・ラマもこの学派に属する。
(チベタン(チベット人)達が、お経を書いた白い布をタンカに投げ入れていた(下記写真参照))
同じ日に行われたデプン寺のタンカ開帳と比べると、こじんまりした感じだったが、のんびりとしていて個人的には良かった。
※地図
(旅した時期:2004年)
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