旅拝

過去の旅の記録です。

西蔵編(18)ラサ郊外(その2)ディグンティ寺(前編)

 ガンデン寺(ガンデン・ゴンパ)(甘丹寺)( Ganden Monastery )シウタン祭タンカ(チベット仏画)開帳を見学した後、メルド・グンカル(墨竹工卡)という街に泊まった(ガンデン寺からバスで約1時間)。

 翌朝メルド・グンカルで食事をした後、ラサ(拉薩)から130km程東に位置するメンバ村(門巴郷)に向かった(バスで約2時間)。
 宿を決めた後、15km程離れたところにあるテルドム(徳仲(忠))温泉に行った。メルド・グンカル、メンバ村の宿にはシャワーが無かったのだが、チベットで温泉に入れると聞いて喜んで出かけることにしたのだった。

 テルドム温泉は、尼寺であるテルドム寺(テルドム・ゴンパ)(徳仲寺)にある。
 地元のチベタン(チベット人)達は服を着たまま入浴していたので、私も下着を身に着けたまま入浴した。
 温かいお湯に浸かるというのはやはり気持ちがいい(但し、標高が高いせいかすぐにのぼせてしまった)。



 バスが通っていない為、テルドム温泉までの移動手段は徒歩がメインだった。帰りは運良く一部区間ラクターに乗せてもらったが、往復6時間歩き続けて疲れてしまった。ようやく夕方にメンバ村に辿り着いた。

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 慌ててディグンティ寺(ディグンティ・ゴンパ)(直貢替寺)( Drigung Monasteryy )を参拝したのだが、既に寺院は閉まっており寺院内部の見学は出来なかった。

 ディグンティ寺はチベット仏教ディグン・カギュ派の総本山で、この年は12年に一度の大祭ということで、チベット中から多くの参拝者が訪れたそうだ(残念ながら大祭期間中に訪問することは出来なかった)。訪問時は、とてもひっそりとしていた。

カギュ派チベット仏教の主要な四大宗派の一つ(他は、ゲルク派ニンマ派サキャ派)で、宗教実践を重視し在家密教を主眼としている。
 宗祖とされているのはナローパ(?~1040)、ナローパの弟子ティローパ(988~1069)とマルパ(1012~1097)、マルパの弟子ミラレパ(1052~1135)で、ミラレパの弟子ガムポパ(タクポ・ラジェ)(1079~1153)によって大成された。
 密教への傾斜が強いカギュ派には様々な分派があるが、宗教詩人ミラレパがカギュ派全体のシンボルとなっている。
 このうち、カルマ・カギュ派転生活仏制度(転生ラマ)を創始しており、これは後にゲルク派(チベット仏教最大勢力)やその他の宗派にも採り入れられることとなった。
 また、カギュ派ニンマ派サキャ派と共に紅帽派・古派と呼ばれている(ゲルク派黄帽派・新派・改革派と称される)。

※ディグン・カギュ派カギュ派の支派の一つで、ドルジェ・ギェルポ(ガムポパの弟子)(1110~1170)の弟子ジクテン・ゴンポ(リンチェン・ベル)(1143~1217)に始まる。
 ディグン・カギュ派の僧達はチベット各地で修行場を開いたことで知られている。

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 ディグンティ寺は、1167年ミニャク・ゴムリン(生没年不詳)によって修行場として創建され、1197年にジクテン・ゴンポが僧院として発展させた。
 13世紀にチベットに勢力を伸ばしていたモンゴルのフ(ク)ビライ(1215~1294)により僧院は破壊された。その後も中国政府の弾圧を受けているが、現在は再興している。

 この街で仲良くなったチベタンは、「ディグンティ寺には、密教の修行をして空中を歩けるようになった僧侶がいる」と言っていたが、真偽の程は不明。



 寺院の見学は出来なかったが、ここに来た主な目的は鳥葬を見学することだった。
 ラサ(拉薩)で会った旅人の話を聞いて一度見ておきたいと思ったのだ。



※地図





(旅した時期:2004年)

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