西蔵編(17)ラサ郊外(その1)ガンデン寺
今回より、ラサ(拉薩)郊外を訪問した記事をUPしたいと思う。
ラサに到着してから数日後に、ガンデン寺(ガンデン・ゴンパ)(甘丹寺)( Ganden Monastery )のシウタン祭(セタン祭)のタンカ(チベット仏画)開帳を見学している。
シウタン祭は、チベット暦(陰暦)の6月15日に行われる(開催時期はショトン祭(雪頓祭)より早い)。
※シウタン(セタン)とは、「シルクの仏画」の意。
ガンデン寺は15世紀にツォンカパ(ジェ・リンポチェ)(1357~1419)によって創建された。
ゲルク派(黄帽派)六大寺院の総本山、ラサ三大寺院の一つ。
※ゲルク派とは、チベット仏教の主要な四大宗派の一つ(他は、ニンマ派、カギュ派、サキャ派)。15世紀にツォンカパによって開かれた学派で、戒律を重視している。戒律を守っていることを示す黄色い帽子を被っていた為、黄帽派と云われた。17世紀にチベット最大勢力となり、ダライ・ラマやパンチェン・ラマもこの学派に属する。
ちなみに、ガンデン寺の座主「ガンデン・ティパ」はゲルク派の教主を意味し、ダライ・ラマ、パンチェン・ラマに次ぐチベットNo.3のポストになる。
ガンデン寺は、ラサ(拉薩)から50km程東に位置し(バスで所要2時間)、ワンブル(旺波日)山の山頂付近(標高4200m)に建てられている。
最盛期は数千人規模の僧侶が修行に励んでいたが、中国政府の弾圧によりその多くがインドに亡命し、現在の僧侶の数はかつての1/10以下になっている。
普段は静かな寺院だと思うが、シウタン祭の時には大勢の人達で賑わっていた。
タンカはセルドゥン・ラカン(ツォンカパ霊塔殿)でお披露目される。
以下、タンカ開帳の様子を写真で紹介したい。
※地図
(旅した時期:2004年)
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