旅拝

過去の旅の記録です。

西蔵編(14)ラサ(その7)デプン寺

 ゲルク派(黄帽派)六大寺院ラサ(拉薩)三大寺院の一つであるデプン寺(デプン・ゴンパ)(哲蚌寺)( Drepung Monastery )には2回訪問・参拝している。

ゲルク派とは、チベット仏教の主要な四大宗派の一つ(他は、ニンマ派カギュ派サキャ派)。15世紀にツォンカパ(ジェ・リンポチェ)(1357~1419)によって開かれた学派で、戒律を重視している。戒律を守っていることを示す黄色い帽子を被っていた為、黄帽派と云われた。17世紀にチベット最大勢力となり、ダライ・ラマパンチェン・ラマもこの学派に属する。

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 デプン寺は、1416年にゲルク派の開祖ツォンカパの弟子ジャムヤン・ジェチェ(1397~1449)によって創建された20万㎡を超えるチベット最大の寺院で、最盛期には1万人を超える僧侶が修行に励んでいたが、中国政府の弾圧後僧侶の数はかつての1/10以下になってしまった。
 17世紀にダライ・ラマ5世(1617~1682)がポタラ宮へ居を移すまで、敷地内にあるガンデン・ポタンが法王の寝殿であり、歴代法王はこの地で修行を積まれている。



 初回訪問時はとてもひっそりとしていて、かつて栄華を誇ったことが信じられなかったが、ショト(ゥ)ン祭(雪頓祭)の時には、当時の勢いを感じることが出来た。

※ショト(ゥ)ン祭とはチベット最大の祭りであり、チベット語「ヨーグルト祭り」という意味。「ショ」はヨーグルト、「トゥン」は宴・祭りの意。
 「ヤルネ」という一定期間境内に閉じこもる修行の解禁日に、ヨーグルトを用意して僧侶を出迎えたのがショトン祭の起源と言われている。
 チベット暦(陰暦)の6月30日の早朝にデプン寺のタンカ(チベット仏画)開帳で幕を開け、約1週間祭りは続く。

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 祭りの日は朝から殺気すら感じる程の人混みでなかなか先に進めなかった。
 それでも敷地内を移動しながら写真を撮影したので紹介させて頂く。

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※地図





(旅した時期:2004年)

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