西蔵編(35)カトマンドゥ(前編)
7年ぶりのカトマンドゥ(カトマンズ)( Kathmandu )の街は、とても刺激的に見えた。
街が明るくなっており、商店の窓に飾られている商品の品質が、以前と比べて良くなっているように感じた(この街でベルトやサンダルを購入している)。
また、旅行者の多いタメル地区には日本食レストランが増えており、美味しかったので毎日日本食を食べたことを覚えている。
カトマンドゥに着いた翌日、旅行代理店に赴(おもむ)き航空券を購入した。カトマンドゥ~香港までと、香港~台北(台湾)までのチケットだ(空港税込みで$360)。
その後、スワヤンンブナート(通称モンキー・テンプル)( Swayambhunath )(世界遺産)へ行った。
ここは、カトマンドゥの中心から西へ2kmに位置するネパール最古の仏教寺院で、カトマンドゥ盆地がかつて湖だった時代に、一輪の蓮の花から大日如来が姿を現した場所とされている。
大日如来の放つ光を見て立ち寄った文殊菩薩がその剣で川を作り、悪行を行う大蛇を湖水とともに追い出したという言い伝えが残っている。
このチョルテン(仏塔、卒塔婆、ストゥーパ)は、文殊菩薩が(後にゴータマ・シッダールタとして生まれ変わる)大日如来を万物の創造者として称え奉納したものが始まりだそうだ。
カトマンドゥ滞在3日目には、ボダナート( Boudhanath )(世界遺産)を参拝している。
ボダナートは、カトマンドゥの東7kmに位置する仏教寺院で、ネパール最大の仏塔があることで有名だ(高さ38m、外周100m)。
※「ボダ」は仏陀の、仏教の、知恵の、「ナート」は主人、神という意味
ボダナートの起源については、ネワール族(カトマンズ盆地一帯に居住する民族)仏教徒とチベット仏教徒とで異なる伝説が残っている。
ここは、チベタン(チベット人)亡命者とネパール人仏教徒の聖地となっており、多くの巡礼者で賑わっている。
147面ある土台の壁にはマニ車が備え付けられており、真言「オムマニペメフム」(意味:清らかな蓮の花の咲く浄土を)を唱えながらそのマニ車を回していく巡礼者もいる。
ドームの下には108の仏像が彫られている。
このチョルテンは曼荼羅(マンダラ)の構造になっている。
(1)地水火風空の宇宙を構成する5大エネルギーを象徴しているという説
地:4層の台座
水:半円球のドーム
火:四方を見据えるブッダの知恵の目と13段の尖塔
風:尖塔上の傘
空:更に先端にある小尖塔
(2)別の説
ブッダの悟りと仏教の本質:チョルテン
瞑想:台座
煩悩から解放された無の境地:ドーム
涅槃(ねはん)に至るまでの13の段階:ブッダの智恵の目が描かれた13段の尖塔
※地図
(旅した時期:2004年)
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