西蔵編(38)カトマンドゥ~香港~台北
日本を発つ前に検討していたプランの一つとして、ネパール訪問後インドのダージリン( Darjeeling )に行くというものがあった。
しかし、チベット滞在が予想以上に長引いたこともあり、予算が足りないと判断し諦めた。
結局、カトマンドゥ(カトマンズ)( Kathmandu )に4泊した後、飛行機で香港に向かった。
カトマンドゥのトリブバン国際空港は、7年前と比べ、立派な建物になっていた。
カトマンドゥから香港までは4時間のフライトだった(ロイヤル・ネパール航空(現ネパール航空))。
一気に大都会に来てしまい、戸惑った感もあったが、友人達と再会して一息ついた。
(香港の滞在目的)
(1)友人達と再会する
(2)台湾に片道切符で入国できるか確認しておく
(1)友人達と再会する
お土産を渡してチベットの旅の報告をした。
チベット自治区への漢民族の流入が止まらず、チベタン(チベット人)の若者が仕事に就けないという話を若干憤(いきどお)りを持って伝えたところ、「私達も漢民族だ」ということで賛同してもらえなかった。
だが友人達は今、中国政府の圧力が強まっている香港の現状を嘆いている。
※余談になるが、後年香港を訪れた際に1冊の本に出会った(参考記事はこちら)
(2)台湾に片道切符で入国できるか確認しておく
クルーズフェリー飛龍(基隆(台湾)~那覇)の切符を予約していたが、確認の為台北(台湾)の有村産業のオフィスに国際電話をかけたところ、「何とかなるだろう」とのこと。
※運航会社(有村産業株式会社)の破産により、残念ながら2008年6月以降は日本~台湾を結ぶ旅客フェリーは運航していない(貨物船のみ運航)。
しかし、本来台湾は片道切符では入国が出来ないと聞く。手元に日本行きのチケットが無いのが気がかりだった。
香港の日本大使館に行き懸案について相談すると、あっさり「大丈夫ですよ」と言われた。ようやく一安心だ。
香港で4泊滞在後に台北へと向かった。
予想していた通り、香港国際空港のチェックイン・カウンター(キャセイパシフィック航空)でひと悶着あった。
「台湾からの帰りの切符が無いではないか」
「台湾から日本へ行くフェリーを予約しているし、台湾に入国出来ると日本大使館で確認済みだ」
有村産業の台北オフィスの連絡先と担当者の名前を伝えたが、先方はなかなかOKと言ってくれなかった。
結局30分以上待たされてようやく許可が下りた。台湾の入国管理局に電話して了承を得たそうだ。
※香港に行く際、キャセイパシフィック航空を何度か利用しているが、規則に厳しいイメージがある(その分対応がしっかりしているのかもしれない)。
搭乗するのに苦労した飛行機だが、乗っていたのは僅(わず)か1時間半だった。
中正国際空港(現台湾桃園国際空港)からバスで台北市街に移動した。
車窓から目にする風景に懐かしさを感じる。
日本というより沖縄に雰囲気がよく似ているのかもしれない。
※地図
(旅した時期:2004年)
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