旅拝

過去の旅の記録です。

西蔵編(30)タルチェン~アリ~シガツェ

 2泊3日のカイラス山巡礼を終え、タルチェン(大金)まで戻って来た時、心が澄み切っているのを感じた。

 宿(四海招待所)の親父は、巡礼前は30元だった宿代を20元にしてくれた(粋(いき)な計らいだ)。



 アリ(阿里)((ン)ガリ)に戻るバスが遅れていて、出発が2日後になるということだったが、実際は翌日に出発した。
 但し出発が18時と遅く、アリに着いたのは日付が変わって午前1時だった。

 時刻が夜中だった為、降ろされた場所からすぐ近くの宿に宿泊した。どうやらこの宿は本来中国人しか泊めることが出来ないらしいのだが、宿の主人がこちらの状況を判断して泊めてくれた(感謝)。

 目覚めてからバスターミナルに行くと、ラサ(拉薩)行きのバスが翌日出発するとのこと。どうやら空席は一つだけらしい。運良く最後のチケットを手に入れることが出来た。
 このバスを逃していたら、次のバスまで一週間待たされるところだった。故障などで度々(たびたび)遅延も発生する為、便がある場合は利用した方が良いというのが西チベットのバス事情だ。



 翌日13時にアリを出発。舗装区間は一部のみで、その後は未舗装の悪路をひたすら走る。
 今回は最後に切符を手に入れた為、寝台席は一番揺れのひどい最後部だった。天井まで80cm位のスペースがあったが、幾度となく跳ね上がって天井に頭をぶつけた。

 この後、地名は不明だが食事を取った時間のみ記録している(それ以外はトイレ休憩時のみ停車)。

 (1日目) 17時
 (2日目) 2時、10時、22時
 (3日目) 9時、22時30分

 バスはようやく4日目の朝6時にシガツェ(日喀則)の街に着いた(アリから所要65時間)。
 このバスの移動も、ある意味修行のような体験だったと思う。



 シガツェの街は、ラサの西約230kmに位置するチベット自治区第二の都市だ(標高3900m)。シガツェとは、【シガ・サンジュ・ツェ】(願い通りに希望を達する)を縮めた言葉だそうだ。
 チベット自治区ではあるが、ラサ同様漢民族の店が多かったのを覚えている。チベットというより中国の地方都市のような街並みだった。

 ここでは、テンジン・ホテル(丹増旅館)(現在は閉館?)に宿泊した。

 シガツェで有名な観光名所は、ゲルク派(黄帽派)六大寺院の一つ、タシルンポ寺(扎什倫布寺)( Tashilhunpo Monastery )だが、結論から言うと外から見ただけで内部を見学していない。
 今振り返ると、参拝しておけば良かったと思う。



※地図





(旅した時期:2004年)

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