西蔵編(1)神戸~上海
記事の投稿に際し、
(1)時系列に沿って書く
(2)テーマを絞って書く
どちらか迷ったが、西蔵編は(1)を選択することにした。
その為、ブログのテーマ(聖地巡礼、参拝、登拝)から脱線することもあると思われるが、ご容赦頂きたい。
(それでは以下、西蔵編です。)
中国への交通手段はフェリーを利用した。フェリーだと2泊3日かかるが、飛行機より安い。また、飛行機以外の手段で異国に渡る経験をしたかったというのもある。
日本から中国(上海)まで2社のフェリーが運航している(記事投稿時点ではコロナウィルスの影響により旅客輸送サービスの停止中)。
新鑑真(日中国際フェリー株式会社) ⇒ HPはこちら
火曜日発:神戸港または大阪港(1週間毎に交互に出航) ⇒ 木曜日着:上海港
蘇州号(號)(上海フェリー株式会社) ⇒ HPはこちら
金曜日発:大阪港 ⇒ 日曜日着:上海港
※私が利用したのは、日程の関係で新鑑真。二等室(洋室)で20000円(片道)だった。
現在でも客室料金は変わらないようだが、燃油サーチャージ2000円と国際観光旅客税1000円の支払いが義務付けられている。
フェリー乗船前日、大阪まで夜行バスで移動し、友人宅に一晩泊めて頂いた。
この時比叡山(滋賀県大津市)(世界遺産)と大阪城(大阪府大阪市中央区)を訪れているが、印象に残っているのは比叡山だ。歴史に残る名僧たちが皆ここで修行または出家得度(とくど)していたことを知った。
空也 (空也念仏の祖)(903~972)
源信(恵心僧都(えしんそうず)) (日本浄土教の祖)(942~1017)
法然 (浄土宗の開祖)(1133~1212)
栄西 (臨済宗の開祖)(1141~1215)
親鸞 (浄土真宗の開祖)(1173~1262)
道元 (曹洞宗の開祖)(1200~1253)
日蓮 (日蓮宗の開祖)(1222~1282)
一遍 (時宗の開祖)(1239~1289)
天海 (徳川家康の信任厚かった名僧)(1536~1643)
比叡山は琵琶湖のすぐそばにあった。日々厳しい修行を行っていた僧侶達にとって、眼下に広がる琵琶湖は、乳飲み子が母に抱かれているような安らぎを与えてくれる存在だったのではないかと思う。
以下、新鑑真(神戸発上海行フェリー)の思い出。
・夜にカラオケ大会開催。
中国人クルーが情感込めて歌った曲(林志炫( Terry Lin )(台湾人歌手)の『単身情歌』)に感銘を受け、上海でCDを購入。
※『単身情歌』の動画はこちら
・旅の縁で60歳を越えた日本人バックパッカーの方と知り合い、この方と香港まで行動を共にしている。
彼の言葉「一度に一つの情報だけでなく、多数の情報を処理せよ」。
その言葉通り、お店に入った時など、居合わせた客のプロファイリングを瞬時に行っていた(まるでスパイ映画のワンシーンのようだった)。
・一番の思い出は、甲板から見た満月だ。
漆黒の闇に浮かぶ満月とそれを映す水面(みなも)。船の上でしか見ることの出来ない幻想的な光景だった。
上海では、チャップリンも宿泊したという浦江飯店(アスター・ハウス・ホテル)に泊まろうとしたが、満室だった為、船長青年酒店(キャプテン・ホステル)に宿泊した。
(今ならネットで事前予約をすると思うが、旅行当時(2004年)は、まさしく行き当たりばったりだった。)
ホテルにチェックインした後、上海駅に向かったが香港行の寝台列車のチケットが取れず、廈門( Xiamen )(アモイ)まで行ってそこから香港行のチケットを購入することにした。
上海では、豫園( Yu Yuan )(よえん)(明代に造られた庭園)を観光している。
翌朝、朝陽を撮影する為4:30に起床して外灘(がいたん)(バンド(地区))まで行ったのだが、曇っていて朝陽は見れなかった(下記はその時撮影した写真)。
宿に戻ってくると、女性陣からの視線が刺さった。
どうやら、上海のナイトライフを楽しんで朝帰りをしたと思われたようだ(実際そういう旅行者も何人かいた)。
※地図
(旅した時期:2004年)
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